講座・催事・放送出演

私は執筆活動だけでなく、講演講座催し物、それに自分のテレビ番組をもって構成・出演するなど活動は多岐にわたっている。なかでもJICA(国際協力機構)の講師については「土木の専門家ではないのになぜ?」と不思議がられるので、まずはそれから説明しよう。

JICA(国際協力機構)講師

開発途上国建設技術者研修講座「江戸・東京の社会資本」

【講師依頼の趣旨】「発展途上国の研修生は、日本でインフラ整備事業の建設現場などを見学するが、経済大国の日本だから出来ることと反発する向きもある。そこで封建制度の江戸時代の日本が明治維新以降、どのようにして近代化を成し遂げたか伝えてほしい」というのが講師依頼の趣旨であった。                                        建設関係者でない私が講師を依頼されたのは、山海堂『土木施工』「なぞのスポット東京不思議発見」、JICA研修を受託する全国建設研修センター『国づくりと研修』散歩考古学 大江戸インフラ川柳」を連載することによる

【講座への興味喚起】サムライ研修生の国々でも有名なので、サムライ支配の最後が江戸時代だと教えて、講座への興味を喚起。明治時代のインフラ整備には、幕府と町人の積立金「七分積み金」が使われたこと。江戸地図と現代地図を並べ、江戸湊埋立地の「佃・月島」を英語表記の自作イラストマップも配布し時代の変貌を視覚化。日本の初期のインフラ整備が、研修生の国々のどの時代の出来事か例示して、身近に感じられるようにした。
  【授業】上記の授業を「両国シティコア」で実施。隅田川対岸のこの地が、江戸の大火後の「防災市街地拡大計画による埋立地」であることも教えた。そのあと、近くの「江戸東京博物館」の展示物で復習して、明治の埋立地「佃」、日本の街道の起点「日本橋」などを現地見学。私は平成18年(2007)に英字雑誌『tokyo journal』summer2007(Nexus Ⅽommunications)に「Edo-Tokyo New meets old 散歩考古学 皇居・丸の内界隈」を掲載(和文・筆者 英文・編集部)したので、研修生の江戸理解の一助として配布資料に加えた。

【講義と見学】平成18年(2006)~23年  [授業]両国シティコア [見学]江戸東京博物館 佃 日本橋など 

外国人研修用配布資料イラストマップ       左・東京港埋立地                右・『 tokyo journal 東京ジャーナル』 「Edo-Tokyo New meets old 散歩考古学 皇居・丸の内界隈」

【講演】

墨田区立緑図書館すみだ文化講座「すみだ散歩考古学」

平成25年(2013)1月 緑図書館
「「すみだ」という地域は、タイムスリップしてみると実に面白いところです。あちこちに、歴史的人物が住んでいた所とか、何々の発祥の地とか、物語芝居に描かれた場所とか、興味深い「場」に出会います。そうした出会いを発見する散歩の極意を、散歩考古学提唱者、松本こーせい氏を講師に伺う講座です」(緑図書館の講座案内より)
 ※この講座が契機となり、『好奇心まち歩きすみだ歴史散歩』(鉱脈社)が企画・刊行された。

宮崎県立図書館宮崎県文化講座「散歩考古学 江戸の中の日向諸藩」

令和元年(2019)8月 宮崎県立図書館                                    「イラストライターの松本さんを講師にむかえ、散歩考古学視点から江戸時代の日向諸藩におこった様々な出来事紹介します。あなたの知らない江戸時代を見つけてください」(宮崎県立図書館の講座案内より)
   ↓配布資料

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宮崎日日新聞社宮日女性懇話会「川柳に見る江戸時代の結婚・離婚・子育て」

平成21年(2009)4月 宮崎観光ホテル

宮崎県門川町文化協会創立40周年記念特別講演                                「好奇心まちあるき門川歴史探訪」~方言・伝説の由来や江戸幕府の法令と門川

平成30年(2018)11月文化の日 門川町総合文化会館

宮崎県町村議長研修「好奇心が原動力 広報の創意工夫」 宮崎県総合博物館職員研修  日向商工会議所「散歩考古学視点から見た街おこし」 宮崎ロータリークラブ 宮崎ひむかライオンズクラブなど

【イベント出演】

マガジンハウス「平凡パンチ新年会演芸ショー」(新宿東映)

「ものまね和田アキ子2号」(主催者平凡パンチが命名)として出演(共演 五月みどりでんでんサムライ日本ほか)。私が和田アキ子、弘田三枝子、リリィの曲を歌うと、学友や身近な編集関係者などに評判で、写真家の荒木経惟さんには「あんた、歌手くずれだね」といわれた。

早稲田大学学園祭「つボイチルドレン」司会つボイノリオ)で「解説つき漫画」実演

私が考案した、自作の4コマ漫画に深読みの芸術批評的な解説をつけて意味を変える「解説つき漫画」をスライド上映。あの放送禁止曲「金太の大冒険」で有名なシンガーソングライターにして人気ラジオパーソナリティのつボイノリオさんは、解説つき漫画の着想を評価※ KBS京都ラジオ「ハイヤングKYOTO」の替え歌カセットブック『つボイチルドレン2』(21世紀社)全曲の解説を依頼された。カセットブックの帯には「創造と解体が同時進行型解説付き漫画家 松本こーせい」とある。つボイさん曰く解説つき漫画の前衛さは、今迄にない深読みの世界に誘い、普通人には気づかない作品の深層までも提示してくれる

 ※当時の「三流劇画誌ブーム」の代表格『漫画大快楽』につボイさんはエッセイを、私は「解説つき漫画」を連載していた。                                                         

【解説つき漫画】                                                     私が「解説つき漫画」を考案したのは、朝日新聞編集委員某氏の美術批評がきっかけだ。彫刻家掛井五郎展に関し「掛井は短大教授の職を、定年まで三年残して辞した。芸術家はもともと何かを捨てた存在だが、さらに何かを捨てたわけだ。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。逆に何か大きなものを得たようだ」とある。しかし、この美術批評の記述「何か」を連発しながら、それが「何か」についての考察や分析はない。そこで芸術家本人による自作品解説というギャグを思いたったのだ。

「のんき新聞」に連載の「解説つき漫画」 
漫画家の勝川克志さんも「解説つき漫画」を評価、自身が発行する「のんき新聞」に2003年(平成15)から連載の機会を得た。

私は絵画や映画、演劇、文学や音楽などの芸術批評にありがちな定型的な表現と深読みウラ読み真似るのが好きだ。その一方で、芸術家「作品の解釈は見る者の自由な感性に委ねる」などと思うだろうか、という疑問もあった。ちなみに、マルセル・デュシャは小便器に「泉/噴水」とタイトルをつけ、現代アートの先駆者と評された。                                              そこで私は、製作者の意図をよく理解して正しくご鑑賞下さいという「製造物責任の原則」の形をとった「解説つき漫画」を思いついたのである。つまり「解説つき漫画」は、如何に異なった深読みを展開できるか、作者と読者の想像力が問われる〝アート〟という設定にしたのだ。 前述の美術批評家氏なら「松本こーせいは何かを捨て、逆に何かを得たようだ」と評してくれるかもしれない。

【テレビ・ラジオ放送】

CBC中部日本放送ラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」

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拙著『歩いて愉しむ大江戸発見散歩』『なぞのスポット東京不思議発見』をもとに、秋分の日特集「大江戸歴史散歩」を放送、著者として3時間生出演つボイさんは歴史に詳しく、拙著の「江戸城大奥女中たちが将軍家斉建立の感応寺の僧と密会のため、長持に身を潜めて寺に忍び込んだ〝長持生人形事件〟」を特に面白がって下さった。                           放送途中にディレクターさんがリスナーからのファクスを一杯抱えて来て、「休日放送の時は外出する人が多いのでファクスが少ないけど、今日はこんなに多いんですよ♪」といわれ、ホッとした。

KBC九州朝日放送テレビ「未来への羅針盤」で宮崎市に大淀橋を架けた福島邦成を解説。
MRT宮崎放送テレビ『アッパレ!miyazaki』「松本こーせいのみやざき歴史発見」全19回放送。台本を書き出演した。                                                   MRT宮崎放送テレビ『わけもんGT!』「藤岡弘、宮崎ぶらり旅 特別版東京の中の宮崎」 全4回放送。藤岡さんに東京の宮崎県人ゆかりの場所を案内した。
ほかMRT宮崎放送テレビ・ラジオMCN宮崎ケーブルテレビに出演多数。                                   




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